ボタニカル除菌剤と他の除菌剤との違いについて

はじめに:自宅にウイルスや菌を持ちこまないために

近年、毎年冬になるとインフルエンザやノロウイルスといった感染症が増加傾向にありました。今年は、そこに新型コロナウイルスが加わり、感染症対策の重要性はますます高まってきているのではないでしょうか。

新型コロナウイルスは、高齢者や基礎疾患のある方は重症化のリスクが高いとされていますので、そのようなリスク要因を持つ家庭においては、外出時の除菌対応はもとより、外からウイルスを自宅に持ち込まないように除菌を行なっている方も多いと思います。

手指の消毒・除菌を実施するほか、着ていた服や身に付けていたカバン、頻繁に使用するスマートフォンや小物類などを除菌する他、家族がよく触るようなドアノブや手すり、などの家具や設備についても除菌をされているかもしれません。

ウイルスが発生して間もなく、感染経路にまだ曖昧な点があるので、特にリスクの高いご家族がいらしゃるご家庭においては感染源になりそうなものは全て除菌するなど、神経質になってしまうのも仕方がないことかと思います。

このような水際対策を実施するにあたり、皆さんはどのような除菌剤を使用していらしゃるのでしょうか。

コロナ対策には高濃度のアルコール除菌剤が有効という認識がありますが、アルコール除菌剤で除菌すると傷がついたりするものがあり、全てのものをアルコールで除菌すること問題が起きることがあります。そんな時に活躍するがボタニカル除菌剤です。今回はこのボタニカル除菌剤についてご紹介させしたいと思います。

アルコール除菌剤で消毒しない方が良いものがあるとご存知でしたか?

手指と「もの」は分けて考えた方が良い

除菌の効果という意味で言えば、手指と「もの」を分けて考える必要はないのかもしれません。手指だろうが、ものだろうが除菌剤が付着することで除菌されることは同じかと思います。しかし、法律的な区分の問題や「もの」を傷つけることなく除菌するためには、その両者を区別して理解しておく方が良いと思います。

まず、手指についてです。法律上は、手指用として販売できるのは、医薬品もしくは指定医薬部外品として販売できるものか、化粧品として販売できるものに限ります。医薬品・指定医薬部外品として販売できるものは「消毒用」として販売できますが、化粧品として販売されれているものものは、手の洗浄用であり、「消毒用」とは表記できないという決まりになっています。

アルコールは医薬品・指定医薬部外品・化粧品、いずれでも販売が可能です。そのため、手指用であっても、「消毒用」と「洗浄用」という二つがあるので、それぞれ目的が異なる点には注意が必要です。

アルコールではない、次亜塩素酸水や二酸化塩素、またボタニカル除菌剤についてはどうでしょうか。これらの原料は、医薬品・指定医薬部外品として販売することは法律上認められていませので、手指用として表記し販売することはできません。

これらの中では、法律上はアルコールを使用したものが手指用として販売できることになります。

一方、物の除菌についてはこのような法律はありませんが、他の除菌剤は手指以外のものを除菌するためのものとして販売することが可能です。

しかしながら、「もの」の除菌は以外と厄介で、特に化学物質であるアルコール、二酸化塩素、次亜塩素酸水は除菌する対象となる物体との相性があり、対象物を傷つけたり、ひどい時にはひび割れを起こしたりすることがあるため、除菌する対象によっては使い分けを行う必要があります。

アルコールで除菌しない方が良いもの

アルコール除菌剤を使用しない方が良いものをあげてみました。

・革製品・・・使用すると表面が荒れたり、色落ちやシミができてしまう。

・樹脂/プラスティック類・・・アクリル、AS樹脂(SAN)、ABS樹脂、PET など 表面が荒れたりするだけでなく、溶けてしまったり、ヒビ割れする場合などもある。

革製品ですと、革製の鞄やランドセル、小物、レザーの手袋やコート、ジャケットなどです。貴重品が多いので、アルコール除菌剤は慎重に使用する必要があると思います。

樹脂/プラスティックで身近で使用されているものは下記のようなものがあるようです。

アクリル樹脂・・・サングラスのレンズ、飛行機の窓や水族館の水槽、

ABS樹脂・・トイレの便器、テーブルの天板塗装

PET素材・・・スマホの保護フィルム

AS樹脂・・・化粧品・おもちゃ・文具など

以外と身近なものにも使用されていますし、商品によっては上記以外の材料でできているものもありますので、ご自身が持たれているものがどのようなものでできているかを調べておき、場合によっては使い分けるということが必要ですが、いちいち確認するのは大変かもしれません。

アルコール以外の除菌剤でものを除菌する

「次亜塩素酸ナトリウム」「二酸化塩素」「次亜塩素酸水」などがアルコール以外の除菌剤の候補として主要なものではないでしょうか。

これらの除菌剤もアルコール同様対象物との相性がありますので、使い分けを行う必要があります。

使用する際の注意事項も注意が必要です。

「次亜塩素酸ナトリウム」は対象によって濃度を調整する必要があります。また、特に濃度が濃い場合お肌についた際には傷つける可能性があるので、早期に洗い流す必要があります。

「二酸化塩素」も金属に対する腐食があることに加え、直接触れるとプラスティック等を溶かしたり、壊したりするリスクがあります。

「次亜塩素酸水」は比較的安全性の高いと言われていますが、原料が化学物質であることは変わらないので、匂いや肌への刺激があります。また、次亜塩素酸水は安定性が低いため、直射日光に触れたり、半年を超えると除菌効果が抜けてしまうという課題もあるため、早期に使い切る必要があります。

ものの除菌には、簡単かつ安全性を高めたボタニカル除菌剤を

化学物質を原料とする除菌剤の課題(まとめ)

これまでにご紹介した化学物質由来の除菌剤の課題をまとめます。

①除菌の対象となるものとの相性を気にする必要があり、事前の調査や使い分けが必要

②刺激臭や人体への影響があるため注意して使用する必要がある。肌に触れるものには使用しづらい

③使用する際に手間がかかる

④安定性が低い

ボタニカル除菌剤とは

ボタニカル除菌剤はこれらの化学物質由来の除菌剤の弱点を克服することを目指して開発された、比較的新しいジャンルの除菌剤です。

原材料に植物エキスを使用し、化学物質を一切使用しないことで、除菌力を損なうことなく、化学物質の弱点となる安全面を克服しています。

弊社の提供するナチュリープラスで具体的に見てみます。

①植物由来なので、金属や繊維との相性を気にする必要がなく、使い分けの必要がない(金属腐食試験・繊維漂白試験で主要なものは実証済み)

②植物由来なので、化学臭や刺激が低く、安全性が高い(パッチテスト、経口毒性試験等を実施済み)

③手間がかからない(薄めたりなど濃度の調整は必要なく、そのまま使用できます)

④安定性が高い(直射日光等は関係なく2年間は問題なく使用できます)

⑤除菌効果は化学物質と変わらない(ウイルス不活性試験・殺菌効果試験で検証済み)

⑥抗菌効果が高い(化学物質由来のものと違い有効成分が揮発しない)

⑥の抗菌効果について補足しますと、化学物質由来のものの多くは噴霧し対象に接触すると同時に揮発してしまいます。しかしながら、植物由来除菌剤の場合、有効成分が揮発せずに留まるため抗菌効果を発揮します。有効成分が残留しても、安全性が高いため、このような効能を発揮することが可能です。

ボタニカル除菌剤の使用シーンとメリット

  • ご帰宅された際に、玄関で
    • 特に使い分けを気にせず、帽子・手袋・コート・小物・スマフォに手間なくご使用できます。
    • 小さなお子様が使用するもの(ベビーカーや抱っこ紐、ブランケットなど)、少し大きなお子様が使用するもの(ランドセルや手袋、帽子や給食袋など)にすぐ使用できて、傷つけることもなく、お子様への刺激や影響も気にせずに使用できます。
    • お年寄りが使用する、杖や車椅子などの器具にもすぐに使用いただけて、安全性も高いです。
    • 刺激臭がないので、快適に、ご使用される方の物理的・心理的負担を下げてご使用いただけます。
  • 外出時に、気兼ねすることなく
    • 車のハンドルやシートなど、革製品やアクリルが使用されている可能性がある場所に
    • 旅行に行った際に、旅館やホテルの備品や設備を傷つけることなく簡単に除菌
    • 駅や公園や施設に行った際のトイレや洗面所で。トイレや設備を傷つけることなくご使用できます など
  • 外出前に
    • 抗菌効果が高いので、マスクやコートに使用して防衛策として
    • 学校や幼稚園に通うお子様の場合、きちんとした除菌ができるか心配ですが、外出前にマスクや持ち物に使用することで防衛策になります
    • お年寄りが病院や介護施設に出かける前に など

 

まとめ

化学物質を減量する除菌剤の弱点である、ものとの相性や安全面・安定性を補うために登場したのが、ボタニカル除菌剤です。様々なシーンで対象物との相性を気にすることなく、簡単かつ安全性が高く使用できるます。

手指の除菌だけでなく、手に触れるものの除菌も感染経路をシャットダウンする上では重要なことだと思います。

毎日の除菌をより快適に、より簡単に、より安全にするために、ボタニカル除菌をご活用いただければとと思います。

 

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